みてくださり、ありがとうございます!ゆず胡椒研究家のあおさんです。
柚子胡椒の発信をするようになって、よく言われることがあります。それは…
『柚子胡椒って塩分が多いから、体に悪いでしょ?』
確かに、塩分は過剰摂取で高血圧のリスクを高めたり、腎臓疾患につながったりと、あまりいいイメージはないですよね。
結論をいうと、
柚子胡椒の塩分は、必要不可欠なものであり、取りすぎなければ決して悪いものではないです。
柚子胡椒に含まれる塩分は、柚子胡椒の保存に必要だったり、食材の旨味を引き出すなど、重要な作用があります。
今日は、柚子胡椒に含まれる塩分について、記事をまとめてみました!
柚子胡椒とは
柚子胡椒とは、九州地方では昔からある辛味調味料であり、『唐辛子』『柚子皮』『塩』で作られます。
唐辛子は辛味をもたらし、柚子皮は辛味と香りをもたらしてくれます。
柚子胡椒の辛味は唐辛子によるもののイメージが強いですが、柚子皮も辛味をもたらす刺激物です。
それでは、塩の役目はなんでしょうか?
おそらくですが、
- 柚子胡椒の保存作用を強めるため
- 食材の旨味を引き出すため
この2点が、塩がもたらす役目なのかなと考えています。
純粋な『唐辛子』『柚子皮』『塩』で作られた柚子胡椒は、瓶を開栓する前であれば常温で1年程度日持ちします。
塩は、古くからカビ菌や細菌などの微生物によって、食材を腐敗させないために、保存目的で使われてきました。
塩は食材の水分を奪う性質があり、水分を奪うことで、食材を日持ちさせます。
柚子胡椒は赤や黄など色々ありますが、一般的なものは青柚子皮、青唐辛子を使います。
この2つが合わさる時期は、7月〜9月という、とても短い期間です。
そのため、この時期に作り、塩を使って保存をするということが重要になります。
柚子胡椒に含まれる塩分量
純粋な『唐辛子』『柚子皮』『塩』で作られた柚子胡椒は、100gあたり約20gの食塩相当量が含まれています。
なので、柚子胡椒50gには約10g程度、柚子胡椒10gには約2g程度、柚子胡椒5g(約小さじ1程度)には約1gの塩分が含まれることになります。
ちなみに、厚生労働省による塩分摂取量の目標値は、
男性:7.5g未満
女性:6.5g未満
と記載されています。
塩分を取りすぎないようにするポイント
使いすぎない
一番はこれだと思います。
食材につける場合は、ほんの少しを心がけるといいかと思います。
一緒に使う調味料を工夫する
私が料理に柚子胡椒を使うときは、
- オリーブオイルやごま油などの食塩が含まれていない油と合わせる
- レモン汁や酢と合わせる(柚子果汁とも相性バツグンです)
- 料理酒は、食塩が含まれていない日本酒を使う
- 醤油と合わせる時は、比較的塩分の少ないだし醤油などを使う
この4つを厳守しています。
カリウムを含む食材と一緒に食べる
塩は、ナトリウムを含んでいます。
ナトリウムは、カリウムとのバランスが大事であり、体の水分バランスを調整してくれます。
ですので、カリウムを含む食材と合わせて食べることも、塩分を排出してくれます。
カリウムを含む食材例
- 海苔や昆布
- 水菜
- イモ類
- 大豆
ちなみに、魚や肉にもカリウムが含まれているそうです。
カリウムは、水に溶けやすい性質があるので、汁物がおすすめです。
腎臓病などの治療で、カリウム制限をされている方もいる方は、摂取にご注意ください(そもそも、柚子胡椒を控えているとは思いますが)。
柚子胡椒の塩分は取り過ぎなければ悪いものではない
他の食べ物でもそうですが、塩分は取り過ぎなければ決して悪いものではありません。
柚子胡椒に含まれる塩分は、保存をさせるために必要だったり、食材の旨味を引き出してくれる作用があるので、とっても重要です。
使いすぎないよう、1日の総塩分量を気にしながら、柚子胡椒を使っていただけたらと思います。